■アンチエディプス・物語社会・ジャンル横断■ハルオ・シラネ■藤井貞和■笠間書院■2009年08月発行年月:2009年08月 ページ数:421, サイズ:単行本 ISBN:9784305704856 シラネ,ハルオ(Shirane,Haruo)コロンビア大学教授/日本文学、比較文学藤井貞和(フジイサダカズ)立正大学教授/古代文学、言語態分析松井健児(マツイケンジ)駒澤大学教授/日本文学、平安文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) イントロダクション(日本文学、文化の記憶、権力)/アンチエディプスー精神分析の変容(物語のアンチエディプスー寺山修司・谷崎潤一郎・『源氏物語』/夏目漱石『こゝろ』におけるセクシュアリティと語り/薫型コンプレックスー『源氏物語』の思想/兄弟愛とインセストー中上健次「秋幸三部作」をめぐって)/物語社会ー歴史をどう語るか(換喩から提喩へー『剣巻』における歴史の形象/歴史の外典か戦争機械か?ー清盛のカブロと空間、噂、放浪の問題/「顔」が生成する真名本『曾我物語』ー“曾我”「兄/弟」の非対称的物語/振動する非自己ー村上春樹の「コミットメント」とトラウマ)/ジャンル横断ー異なるものたちとの出会い(受動化する身体、見出される風景ー漱石、谷崎、乱歩における「遊民」たち/“紫のゆかり”と物語社会の臨界ー『源氏物語』を世俗化/マイナー化するために/歌づくりの方法論/風景和文の形成ー『源氏物語』の空間の成立)/解説(日本文学からの批評理論ーアンチエディプス・物語社会・ジャンル横断)あとがき(発見すること、発信すること) 「批評理論」とは、異なる分野や学問領域の研究者が、互いに意思を伝え合うことができる共通の“言語”である。国内外の論客が、ハーバード・イェンチン研究所で開催された、日本文学国際シンポジウムでの成果から、日本文学研究の現在を見据え、新たなる方法を提唱する野心的な試み。 本 人文・思想・社会 文学 その他 |